メンテナンス
建物全体の効率化を図るために、建築設備を対象として
次の業務を行っています。
機器類等の単体ではなく建物全体のシステムを把握し、設備診断・工事施工・メンテナンスを行うことにより本来の効率化が図れるものと考えています。
運転・監視業務
単なる運転操作だけではなく、設備機器の適正な運転又は運転指導と保守、改修、診断の 前段業務を複合的に行います。
保守業務
空調設備をはじめ給排水設備や電気設備、コージェネレーション設備の点検整備業務を的確に実施し、運転効率の高い状態を長期間にわたり維持させます。
1.効率的な保全業務への取り組み
建物の生涯は、概ね下記の通りになります。
1 企画・設計段階
2 建設段階
3 運用管理段階
4 解体再利用段階
効率的な保全を行うには、本来、企画・設計段階より、運用管理業務を熟知した技術者が、参画することが理想ですが、実際にはそのような体制がとられていないのが実情です。
従来、運用管理段階における設備運転管理に関する従事者の社会的認知度は低いものであり、現状においても実務経験の少ない高齢者の職場になっているケースも見受けられます。
しかしながら、スクラップアンドビルドの時代は終わり、既存の建物を有効に運用していく 必要性が高まっていることから、広義の意味での建築設備保全の重要性が認知されてきています。
当社では、設立当初より既存建物を主な対象としており、いつの時代においても一貫して効率的な保全業務を行うことで施設の長寿命化と省エネルギーを図り、建物生涯費用(LCC)を低減することを目的としております。
また、建物の一生涯に排出するCO2(LCCO2)も最小になると考えています。
その結果、環境負荷の少ない建築物のストックに貢献しています。
2.施設の長寿命化への取組み
建築設備の実際のメンテナンスについては、それぞれの機器が単体で捉えられている場合が殆どです。
例えば、空調設備の熱源機器は、メーカー系のサービス会社と契約を結ばれ、ポンプや空調機、その他の設備は、別の管理会社と契約されることもあり、バランスの良い調整ができていないことが多く見受けられます。
その結果、最適な運転とならずに、故障の頻度を高め、法定耐用年数も満足しない更新を余儀なくされることになります。
長寿命化を図るには、空調設備、給排水設備、電気設備など、それぞれをまずは一つのシステムとして最適調整をした上で、更にはトータル的に管理することが重要となってきます。
当社では、常に建物全体のシステムを把握し、幅広い専門知識と応用能力のある技術者が、最適メンテナンスを行い、施設の長寿命化に取り組んでいます。